2012年5月11日金曜日

【経済】 システム・ソフトウェア開発業者の倒産件数が過去最悪の水準


信用調査会社の帝国データバンクは10日、システム・ソフトウェア開発業者の倒産動向調査の結果をまとめ公表しました。今年は4月までに88件の倒産が確認され、過去最悪の水準で推移しているということです。


資料によると、システム・ソフトウェア開発業者の倒産件数は2008年以降増加傾向にあり、12年は4月までに88件の倒産が発生。過去最悪となった2009年(同:67件)を大きく上回るペースだという。

システム・ソフトウェア業者は88年-91年のバブル期と96年-2006年頃に創業・設立された数が多く、新興3市場への株式上場は2000年の158件がピーク。


10年未満の倒産が45.9%


業歴別に見ると、創業・設立から10年未満の倒産が701件と多く、全体の45.9%を占めた。うち5-10年未満が434件と集中しており、同業の生き残り競走が厳しい状況であると分析している。


小規模零細企業の多い業界

負債規模については、1億円未満が1064件と全体の69.7%を占めた一方、10億円以上の倒産が51件(同:3.3%)となった。また、5億円未満にすると全体の93.4%となる1426件となり、業界内において小規模・零細企業が多いことが浮かび上がった。


業界内淘汰が進行

帝国データバンクでは、システム化が一巡したことやリーマン・ショック、東日本大震災などの影響などで業界内の淘汰が進んでいると分析。設立される企業が減少するなか今後の動向が注目されるとした。



帝国データバンク、システム・ソフトウエア開発業者の倒産動向調査結果を発表

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渡邉 正裕

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