2012年11月14日水曜日

富士通・ドコモなどが消費電力抑えたスマホ向け半導体開発 米クアルコム対抗

Smartphone Evolution
Photo by Phil Roeder

富士通とNTTドコモ、NECなどが共同出資するアクセスネットワークテクノロジ社はこのほど、従来製品と比較して大幅に消費電力を抑えたスマートフォン向け通信制御用半導体を開発しました。


従来製品と比べて、消費電力が2割から3割少ないのが特徴で、複数の通信方式の制御を1つの部品で可能にした。高速通信サービス「LTE」や「3G(W-CDMA)」など世界標準の通信方式のほか、ソフトバンクが推進する「TD-LTE」にも対応。

これまでの通信制御用半導体は、通信方式ごとに専用部品が必要で、消費電力増加の要因となっていた。同社では、来夏をメドに富士通社製スマートフォンに通信制御用半導体を搭載。順次、国内外の携帯電話メーカーに販売する。

通信制御用半導体は、米国クアルコム社が市場で多くのシェアを握っているが、アクセス社は通信制御用半導体の価格をクアルコム社より割安に設定するなどの対抗策を講じ、成長市場取り込みを狙う。